ブラックジャックによろしく 10巻

9巻以来精神科編になって、おそらく各方面へ多大に配慮しながら書いているんだろうなぁとは思ってたんですが、今巻はこの漫画で一番ネタがキワドイです。作者すっげぇ叩かれてそう。でも今まで正面からこういうことを描いた漫画を知らないので頑張って欲しいところです。
この漫画、初めからやったら重いテーマの連続です。描かれている全てが真実だとは思いません(思いたくない、ってのが正直なところかも)が、自分が知らない世界が少しずつ見えてくるのは面白いとしかいいようがないです。同じく医療漫画の医龍も併せてオススメ。
正直な話、医者になりたいと思ったことは一度も無いです。今になって考えると真正面から人一人の命と向き合わなきゃいけないのが嫌だったんだろうなぁ。ガキの頃からチキンorz。同様に警察官や消防士、法曹関係やパイロットなど直接的に誰かの人生を左右できそうな職業が夢になったことが無いです。記憶に一番古い将来の夢はコックさん、後には考古学者、哲学者と無駄に高尚そうな夢へと変遷を遂げます。コックさんってのは多分親が飯を作る手伝いをしているのが楽しかったからだろうし、その後の二つは世捨て人っぽいのとかジェラシックパークな所に惹かれたんじゃないかなぁ。そんなわけで、実際そういう「小学生の将来なりたい職業ランキング」の上位に食い込みそうな仕事に就いている人に対しては憧れというかコンプレックスというか、多分両者が入り混じった気持ちがあるのでした。でも医者だけはこの歳になっても苦手です。特に歯医者。