Super Size Me!

てなわけで昨日は高校の連中6人と映画「スーパーサイズミーhttp://www.supersizeme.jp/を観にいきました。筋書きとしては監督兼主演の健康体男性が、1ヶ月間毎日マクドナルドを食い続ける様子のルポルタージュ。これだけです。ルールとしては
①マックで販売するもの以外は口にしない(水等も含む)
②「スーパーサイズ(Lの上。コーラが1.2㍑になったり、ポテトが特盛になったり)」にすることを店員に勧められたら断らない
③マックのメニューに載ってるものは必ず1度は食べる
④3食、残さず食べる
ぇー…盛りだくさんでお腹いっぱいな映画でした。そもそもの撮影動機が、「肥満になったのはマックのせいだ!」って訴訟を起こしたティーネージャーの訴えが退けられマックが「我々の提供するファーストフードは栄養価も高くヘルシーだ」と声高に言い張ったので、実際検証してみようと思ったからだとか。チン○が勃ち辛くなったという恋人の証言が挿入されたり、朝起きると鬱なのにマックを食うとハイテンションになる被験者の様子を見たり(医者に「中毒症状だ」と診断される)、1日最低2個はビッグマックを食うって人が出てきたり…。結局肝臓が炎症を起こし、頭痛に悩まされ、コレステロール値が爆発的に上昇し、動悸に変調、尿酸値があがって痛風手前になり、糖分の過剰摂取から疲れやすくなり、カフェインで不眠。3名の医師から「完璧な健康体」と太鼓判を押された監督の体が徐々に蝕まれていく様子がつぶさに観察できます。でもなんといっても監督の恋人が見所。強烈なベジタリアンで肉食は破綻している社会構造の一部だと斬り捨て、ヘロインとハムを同じ扱いにする恋人。日本にいるとあんまり見ませんが、ホントにこういう人っているんですよ。それでもマック中毒になった恋人を見守り続け、30日が過ぎた後の行動計画に余念がないあたり、愛を感じます。
感想としては、素直に面白いと思いました。体張ってこういうことをやるあたり、そこらの芸人と変わらないんですが、本当は笑えない状態にある社会を敢えてこういう切り方するアイディアと実行力は秀逸かと。挿入歌も苦笑するしかないものばかりだし。HPも遊び心にあふれてるので一見の価値あり。もちろん映画の後にはビッグマック食いに行きましたよ。200円だし。
そういえば前にも書いたかもしれませんが、数ヶ月前、1週間ほどアメリカに戻ったときには向こうのビッグマックLLセットは食えなくなってました。胃が小さくなった、というよりはモノの質なんじゃないかなぁとも思うんですが、当時小学生だった自分がどうやってあれを食い、飲み干してたのか不思議。そりゃこれを3食くえば体も壊すよなぁ…と改めて思うことしきり。