14日

1日ダラダラ…のつもりが終わってない!
翌日からの夏期講習の予習。全然。(倒置で焦り具合を感じてください)
昼ぐらいに見送った後、ブツブツ言いつつも予習開始。範囲はいわゆる「中学の歴史」全部と日本史「江戸の改革期」。まぁ「ラテンアメリカ地誌」と「江戸期の改革Ⅱ」もあるんですがとりあえずは目前の敵を…。
覚えてneeeee!orz
そりゃそうだよなぁ…高校3年の夏には世界史捨てたし、日本史は「漢字が覚えられない」ということで一度も勉強したことがない(まぁ中国史で苦しんだので結局一緒なんですけど…)そんな人間が突然享保の改革とか寛政の改革とか言われてもわかりませんって。定免法ってナニ!?
脳内BGMはアンパンマン。「wikiとweb百科がともだちさ〜」
日本史やった人には今更なんでしょうが。

徳川吉宗享保の改革

質素倹約を旨として増収・支出減を柱に財政再建策を採る。また政治の刷新をするために人材登用策、裁判制度の整備、目安箱の設置などを行う。
キーワードは検見法→定免法、四公六民→五公五民、上米の令、新田開発、倹約令、足高の制、公事御定書、目安箱、小石川養生所、相対済令、青木昆陽町火消し、漢訳洋書輸入制限緩和

田沼意次:田沼政治

重商主義者。
株仲間や座を復活させ代わりにそれらから間違いなく税収が可能なように制度を整備。それまでは損をするばかりだと思われていた貿易に対して利益を挙げる方法を考える。蝦夷地開発、印旛沼開発を考案するも実現しなかったり失敗したり。天命の飢饉などの影響で失脚。
キーワードは株仲間、座(銅座、鉄座など)、長崎貿易の奨励、俵物、工藤平助「赤蝦夷風説考」、対露貿易、印旛沼手賀沼新田開発(失敗)、天命の大飢饉。
…余談ですが案外この人は批判されるほど間違ったことをしていなかったんじゃないかと思いました。賄賂政治とは批判されつつも、得た寄付金は公共事業に回されてたみたいだし。成長部門へとキッチリ課税して同時に規制緩和を行うってのは常套手段だし。経済学ってぇのがロクに考えられてなかった社会では秀逸な人材だったんじゃない?

松平定信寛政の改革

農業重視。
幕府の基本となる農村の保護を中心に考えた政策を採る。思想的な統制、風紀粛清にも乗り出す。
キーワードは囲米、旧里帰農令、棄絹令、七部積金、石川島人足寄場、寛政異学の禁(異学≠蘭学。異学=朱子学以外の儒学。具体的には陽明学)、昌平坂学問所、処士横断の禁(蘭学禁止、倹約・風紀の取り締まり)、「海国兵談」の林子平を処罰(謎行動)、山東京伝の処罰。
…「白河の清きに魚も住みかねて、もとの濁りの田沼恋しき」

そんな感じ

あとは世界史も…。もう凄い勢いで全体史を覚えなおしました。でも授業中一番多く喋ってやろうと思ったのは仏教とキリスト教イスラム教について。高校で世界史やる場合は役に立ちそうな内容を延々と。
だいたい3フランク王国とかゲルマンの大移動とか、フン族とか、それまでの事象の説明が無いとわからんでしょうに。中学で世界史と日本史をどうしてもやるなら、前半と後半にきっちり分けて、前半では日本史、後半では世界史とかにした方がいいんじゃないか。ごちゃ混ぜになるから交互に教えるの止めた方がいい。横つながりで歴史を見れるようになる生徒もいるかもしれないけど、大半は混乱した挙句歴史が嫌いになるんでない? 一貫したストーリー性を無視した歴史は単語の暗記競争に過ぎないし、それはもう学問としての歴史でも、学習すべき歴史でもない。
そりゃ知識として単語を知ってることは必要だけど、事細かに政策の名前とか年号とか覚える必要ないやん。むしろ一つ一つの事象の原因と結果の「考え方」を理解してもらわないと後々彼らも困るし、教える側の人間も困る。貨幣経済が農村に入るとなんで没落する農民が出てくるのか、とかさ〜…「カヘイケイザイガシントウスルトヒンプノサガカクダイシウル」なんて覚えたって3歩歩けば忘れるって。
あとストーリー化。歴史ってのは今までの人類の足跡であって、別に雑学に入り込まなくてもそれは壮大な物語。軽くン万年が飛んでくる世界。想像力を働かせば浮かび上がる人間模様、愛憎、心理戦。これを少しでも味わうことの方が知識をボコボコ詰め込んでいくよりも有意だし、社会嫌いになる子を減らせるんでないか。学校の授業と、伝記や「まんが日本の歴史」みたいなサブ資料を比較したら圧倒的に後者の方が面白いんでない。それは明らかに教育サイドの敗北だし、反省しなくちゃいけないことだと思う。単語を教えることが教育ではない。
「因果関係」ということの概念形成とストーリー理解が進めば単語や年号はあとで幾らでも付け加えられる。基点となる事象から前後を考えればいいんだからさ。ま、それを全部3年で詰め込もうってのがそもそもアレなんですけどね。いいじゃん別に中学の3年間は自国の歴史をしっかり知る期間にしても。んで高校では世界史必修にしてさ。大学でも一般教養として歴史を必修にしてもいい。そもそも歴史の価値というものに対して社会的な認知が足りない。
これは経営史を専門とする身だから言ってるんじゃなくて、実際に外人とする話は「政治」と「歴史」と「文化」が多い。なぜならこれが一番喋り易い内容で、相手の価値観、教養、論理性も測れるから。「ウチの国はこういう輝かしい時代があるんだ!」ってプライドを持ってる外人にしてみれば、自国の歴史に対して理解を示して貰うのは嬉しい。一方、こちらに対しても「禅の思想とはなんぞや」とか「石庭について」とか「神道と仏教の違いについて」とか当たり前のように尋ねてくる。良好な人間関係の構築なんて、そゆ話を繰り返した後。
まぁステレオタイプも入ってますけどね。ただ、日本に仕事をしにきたりするいわゆる「高学歴層」はワリとそういう話が好き。あ、もちろん歴史の話を振っちゃいけない外人さんもいて、ドイツ人は黙っちゃうとか。アメリカ人はコロンブスあたりの話、イギリス人はアヘン戦争あたりの話をすると苦い顔をするとか(政治の話になると元気になります)。逆にそういうものに全く関心を示さなかったり、嫌いな人だっていますよ。でも日本人の中にだって政治とかの話をしたがる少数の人々もいるでしょ。英語を喋るだけの「国際化」はちゃんちゃらオカシくて、国際化を目指すならとりあえず自分の国と文化についてくらい知っておけ!つーことで。
…漢字が覚えられないからって高校時代日本史やらなかった人間が言っても説得力無いですか?(だから今頑張ってるってば…)