あ、そだ

なんか世間はまた買収とかで大騒ぎらしいです。
個人的には村上タイガーズになろうが楽天ベイスターズになろうが、別にいーんじゃないかということでFAなんですけど。むしろその背後で踊ってるお金とか人々とかキー局とかの動向を見てる方が面白いし。特に村上関係で言えば、相手は身軽な煽り屋さんなんだから一緒に踊っちゃダメでしょうに。
採算が取れない球団を切るのはまぁ経営的には別にいいとして、実際問題球団が上場されると、後はどう運営されるんだろう。独立採算事業として立てるのとあまり変わらない気がするんだけど。ああもちろん上場しないと村上の懐にIPO利益とかが入ってこないから無意味だろうけど。
でも上場してぱーっと村上から株が売り払われてしまえば株価も下がって安くなった株をファンが手軽に手に入れて株主になれるんだから、それはそれでファン的にはより関与が深まって楽しいんじゃないの?って気がするんだけど。株式総会が開かれれば1株主でも球団経営に物申せるじゃない。
村上自身は基本的に経営能力をもってないし、面倒だから(かかる時間のわりに儲からないから)する気もないだろうし、素人だしってんで口すら出さないでしょ。愛着あるものが転がされるのがイヤだってことなのか。結果的に自分たちの関与が深まるならいいじゃないって気もするけどなぁ。
ああでも上場したら他のところに買収もされ得るから大阪の球団じゃなくなっちゃうかもしれないのか。でも実際問題あそこのファン層考えたらアリエナイ展開だと思うけど。
乗っ取られて球団が上場されるぐらいなら焦土作戦してやる!って阪神が考えたりしてたら面白そう。次々と売り払われる選手と球場と用具。ファンにとっては大変不謹慎なんだろうけど、凄い日本的な展開だなぁと失笑すると思う。まぁ流石にないだろうなー。ということが実際にありうるから経営の世界って面白い。事実は小説より、ってね。
近年「会社は公器だ!」って松下のおっちゃんの話がよく取りざたされますけど、公器である一方、経営してる側からすれば「消費者が何をしてくれた!」って思うことも多いと思う。そこら辺は完全にvice versaからしょうがないんじゃないかなぁ。
大好きなドラマのこんな台詞を思い出す。

私は先輩のギャルソンに、お客様は王様であると教えられました。しかし、先輩は言いました。王様の中には首をはねられた奴も大勢いると

まぁ、マーケットと消費者を馬鹿にしないこと、一方で消費者とマーケットは企業を甘く見ないこと。こんくらいでいれば丁度いいんじゃないかなぁ。