1日目

出国から帰国日まで合わせると8日間にわたる旅行であり、毎日のように日記を書き溜めてたらアホみたいな量になったので1日ずつ公開していくことに。全部UPしても読みにくいし。今後東北に行こうって人の参考にちょっとでもなればいいかな。
ちなみに行っていたのは以下の地図で瀋陽。現地では沈阳と書きます。発音はシェンヤン。http://homepage2.nifty.com/earthmyfriend/china1-map.jpg。まぁようするに満州です満州ヌルハチが後金を興し、息子のホンタイジなどが引き継ぎ、清王朝が興り、滅んだ後は日本が南満鉄を建て、軍閥張作霖を爆殺し、満州事変を契機に突っ込んで、愛新覚羅溥儀を皇帝に据え満州国が樹立し、結局張学良が西安事変を起こしたことで第二次国共合作が実現して以下略。そんな土地。
そんなわけでまずは1日目。

出発

午前11時頃、成田空港第2ビルに到着。とりあえず海外利用可能な携帯端末をレンタルするためdocomoのカウンターへ。窓口の人が繰り返し「使えないかもしれません。でもレンタル料はもらいます」と繰り返すのに一抹の不安を覚えつつも保険としてレンタル。1日525円。結構な額です。んで中国南方航空のカウンターへと行き、搭乗券を貰う。安全策として荷物は全部機内持込に。スーツケースじゃないんで簡単に切り裂かれる可能性あり。中国に限った話じゃなくて、基本的に海外行くときはなるべく全部手荷物にするようしてます。ちなみにスーツケースはスーツケーススで、鍵を破壊してまで開かれる可能性あり。万全ってのは無いのよね。あと9・11テロ以降、米国に行く場合、預けた荷物は全て開けられるようになったようです。ので、スーツケースに鍵をかけると政府公認でやっぱり壊されます。物騒なハナシ。
ブラブラと成田のショッピングゾーンを覗いて、お土産として梅酒を2本購入し、いざゲートへ移動。
機内。はい、何言ってるかわかりません。周りの人間が何を言ってるのかもわからないし、スチュワーデスが何を言ってるかわからない。ナニコレ。中国の地方?航空会社を使うと決めたときから覚悟の上で想定の範囲内ではあるけど。運のいいことに隣の席には誰も座らなかったし、まぁいいやと開き直って景色を眺めたり本を読んだり、ガイドブックをめくったり、寝たりしてたら早々に3時間経過。空港の周辺はひたすら畑。成田周辺も田んぼとか森だらけですが、あれとはちょっと違って…えーと色で言うと成田を上空から見るとは深緑なんですが、瀋陽を上空から見ると薄茶色。まぁ季節が1ヶ月くらいズレてる(北海道くらいの緯度)からってのもあるんだろうけど。延々と広がるトウモロコシ?畑。結構壮大な風景。
ちなみにたかが3時間のフライトで機内食が出てしまいます。超絶に不味い。一番記憶に古い、13年くらい前のANAの機内食よりも不味い。機内食のせいで料金高くなるなら、機内食要らないからその分安くして欲しいと切実に思う。てかここまで不味くするのはもはや人間業じゃない。ある意味芸術。具体的に言えば、御飯が糊状、やたらと緑色なそば?らしき物体(歯ごたえという文字は存在しない)、海老が生臭い。一番マシだったのが恐らく業者から直接仕入れているだけの個別包装パン。

現地到着


現地時間15時半頃に到着。入国審査も税関も超適当。スルーで通過し、迎えに来てくれてた張さん(仮名)と張パパと合流。こちらの家庭に1週間転がり込ませてもらうことになります。なので今回は観光でありつつもホームステイ。張パパやたらとガタイがいいし若い。
空港の駐車場に並んでる車がVWとかBMWとかベンツばっかり。欧車が早期に進出していて、現地向けに低価格車も準備していて強いみたい。日産と現代もちらほら。豊田はまだまだこれからみたい。純国産もあったりするけど種類が多すぎて把握できず。
空港の駐車料金が5元、高速道路も5元ということにとりあえず最初のカルチャーショック。¥14=1元で計算したって70円…。道路も空港に向かう主要道だからって3〜4車線あるし、中国をちょっと舐めてた。

ハプニング

…高速道路の出口で公安(警察)に捕まる。
いきなり旅終了の危機かとおもいきや、スピードオーバーだったそうで200元の罰金を張パパがくらってました。ただ、警察機構がどうなってるのか知らないけど「これをもって銀行に行き罰金を払え」という紙と「警察にコネがあるならコネ経由で話を通したあとまた来い」という紙をもらってた(←事実誤認により訂正)と言われてた。公安にコネがあると罰金払わなくていいどころか「そもそも違反が無かったことに」なるそうです。やり方が法治国家じゃねー…。あと、高速道路の出口なのに当然のように通行人やチャリが道を横断(当然横断歩道ナシ)してたり車が逆から走ってきたり(当然一方通行)するのはどういうことなのか。既に呑まれ気味。
そのまま瀋陽市内へ。マリオットホテルがあったりホリデーインがあったり、全然中国っぽくない(偏見)。いや、そりゃ4年前に行った北京にも上海にも外資系ホテルはありましたけど。さらに、張さんのマンションの隣にはカルフールがアタリマエのように開業してる。

張さん宅は新築の3LDK、ただし面積は90平米くらい(目測)。広い。
荷物を置いて、今夜は母方の祖母宅で食事らしいので散歩と市内見学を兼ねて二人で出発。うん…とりあえず日本じゃない。
・チャリにエンジンがついてます(通常時はペダル、道路を走るときはエンジン走行)
・交通法規という概念が薄い(曰く「自己責任で運転し、歩行する。轢かなければOK、轢かれなければOK」)
・車線の書いてない8車線くらいの道路を普通に車が往来。

・道端で家庭教師の売込みをする大学生(プラカードを下げてる)
・西瓜が1kg(←事実誤認のため訂正)1.4元
・砂糖の入った緑茶のペットボトル(アメリカにもあるけど…)
そんな異国情緒を楽しんでいたら張さん祖母宅着。
祖父母と叔父と叔母と従姉妹が日本からの珍獣を見るために歓迎のため集まってくれてました。それに張パパママ。合計9人で始まる食事。
量が尋常じゃない…食いきれない、これは無理。
歓迎の意思表明は兼ねてるけどほとんど通常と変わらないとか。テーブルに所狭しと並べられる皿。それでも並ばないから立体的に重ねられる皿。鴨の胸肉、鶏のピータン包み、エビチリ、野菜炒めが4種類くらい、豚の辛みそ炒め、白菜の漬物(ザワークラウトに近いかも)、などなど。これら個別につまんだり、ピンズ(でいいんだっけな…)という厚い春巻きの皮みたいなので巻いて食べたりしする。味付けが濃く、油がキツイとは聞いていたけど…まぁ日本人の感覚でいけばキツイか。海外でチャイニーズフード食べたことあれば、あのイメージをしておけば平気。パクパク食べる。そして取り皿が空くと誰かが食い物を放り込んでくれます。「食え食え」としか言われてなかったような…。限界を感じるまで食べてワイン呑みました。
東北限定ルールなのかしらないけど骨つきとか殻つきの料理があっても基本的にゴミ入れが無い。みんなどうしてるのかなーと見てると、骨と殻を取り皿には置かずテーブルにポイっ。( д)!その手があったか。そんなわけでテーブルには空いた皿とともに骨とか殻の残骸が残ります。ちょっとカルチャーショック。まぁ中国地方によって違うかもしれないし、回りの様子見てればいいんでないかと思います。あ、もちろんレストランでもほとんどのところでテーブルにポイっ。
食後はウーロン茶を飲みつつ談笑(一言もわからないし喋れないので、ひたすら張さんに通訳してもらう。ゴメンナサイ)。高校2年生の従姉妹さんの部屋にはロード・オブ・ザ・リングの中国語版とともにコナンとスラムダンクCCさくらのポスターが貼ってありクレしんのヌイグルミがありました。アニメ文化は本当に国境越えてるんだなぁ。
ボチボチ帰宅(帰りは張パパの車だったけど…張パパ、ワインをガブガブ飲んでた気が…)、んで途中でカルフールに寄る。「なにか食べたいものはあるか」と聞かれまくるも、超満腹状態では何を見ても食べたくはならず。カルフール自体の内装は幕張にあるアレなんだけど、こうりゃんとかを量り売りしてたり、中国ソーセージがぶら下がってたり、豚足・鶏の足が並んでたりするのがやっぱり違う。そしてかなり混んでる。後の行動を見るに、都市部では果物とかは八百屋さんっぽいところで買って、他はカルフールみたいなところで買ってるみたい。市街を歩いてても肉屋とかはあまり見ない。単純に並んでる商品を見てるだけでも外国人にとっては面白い。で、せっかくなのでドラゴンフルーツを見つけたから買ってもらう。でも張ファミリーも初挑戦だそうで、現地の人もあんまり食わないのか?

帰宅後ウーロン茶を飲みながら談笑(ひたすら通訳してもらう)し、あと6日間の予定を立てる。張さんが風呂に行っちゃったので張パパ(英語も日本語も全くできない)と筆談を試みるもいまいち成功せず。その後とりあえず好と不好の基本形(goodとno good)を教わり、あとはそれとの組み合わせで美味いとか不味いとか単発の中国語を刷り込んでもらう。→就寝。
案の定というか、携帯は電話はできるけどi-modeがつながらず。メールみれないなー。