3日目

本日は丹東市へ。300kmくらい離れてます。張パパが運転する車です。…平日なんですが。
8時頃出発、車で30分もいくと完全に郊外。とうもろこし畑と山が視界を埋め、走っている高速道路がむしろ異物。日本の田舎をさらにスケールアップさせた感じ。で、まぁ車での移動なので当然のごとく寝る。だめなんだよなぁ長距離移動by車。すぐ眠くなり、その誘惑は甘美。凄くもったいないことをした気がする…。
途中、太子川の近くにある鍾乳洞へ。

世界最長らしく、ボートで中を3kmくらい下ります。写真撮影は暗くてろくに成功せず。極めてスケールの大きい鍾乳洞で感動。説明が中国語だったのが残念。
再び車に乗って一路丹東へ。爆睡。「夜寝れてないのか?」と心配されるくらい爆睡。違うんです…乗り物に乗ると…寝るんです…。

丹東

丹東でやや遅めの昼飯。鴨緑江(おうりょくこう)を渡ればそこは北朝鮮という国境沿いの街。なので街にはハングルと中国語が混ざって表示されてます。昼ごはんは朝鮮料理。狗肉食べました。特に美味しいわけでもなく、まぁ日本人が鯨食うのと同じようなもんなんだろうなぁと勝手に納得(不味くはないんですが、あまり味わい深くもない。柔らかくはある)。あとキノコが一杯入った野菜炒めと、名の知らぬ川魚?の甘煮(真っ赤なんだけど甘い)、ナムルとかを食す。どれも日本じゃ食えない味だろうなぁ。

南の隣人

昼食後、北朝鮮との自然国境になっている鴨緑江沿いの公園を歩く。北朝鮮側と中国側の差が激しい。つーか北朝鮮には文明の匂いがほとんどしません。
中国側

北朝鮮

張パパの好意により船(1人5元、船上で3元で双眼鏡をレンタル)に乗って北朝鮮付近まで行くツアーに参加。国境は川の中央ですが当然のように侵犯します。無問題らしいです。で双眼鏡も3元で貸してくれるので覗き見。

動かない観覧車とか何年前のかわからない工作機械とか動くとは思えない船とか…。



でも人はいました。見かけフツー、ただなんとなく無気力な感じ。軍人さんが一番生き生きとしてて、手を振ってくれた。

日本のテレビでよくやる「レポーターが潜入調査!北朝鮮は今…」みたいな番組に出てきそうな映像はあたりまえのようにとれる。なのであれら映像は意外にたいしたものじゃないのかもしれない。あと船の中ではジョンイルの顔が書いてあるグッズとかお札を売っていたりもする。4枚セット15元で売っていたお札を買っていただいたので有難く頂戴。お土産お土産。
その後、川にかかっている橋へ。なんか日本軍が二本たてた橋のうち一本が朝鮮戦争の際米軍によって半分爆破されたので一般に開放されています。もう一本は現役稼動中で朝鮮への援助物資供給に使われてます。行く価値アリ。中国側と北朝鮮側でいかに発展度合いが違うか歴然。その橋には日本の侵略についてとか朝鮮戦争への批判とかが展示もされているんですが、北朝鮮側の50年前の風景の方がいまより発展しているってどういうことだろう。
もう一本の橋は現役稼動中なので当然立ち入り禁止。中国から北朝鮮へ午前中に援助物資を積んだ電車とかトラックとかが向かい、午後帰ってくるそうで。運良く戻ってくる電車もトラックも撮影。

帰宅

ブラブラして、再び車に乗って帰途。また爆睡。軽く自己嫌悪。
瀋陽にはいつの間にか帰りつき、今日の晩御飯は広東風のお店。…蚕とか蛙とかヒルっぽいのとか当たり前のように食材として並んでます。ヒルっぽいのを食べさせてもらうことに。コリコリしてて美味しいんですが、結局あれはなんだったんだろう…。あとはセロリの炒め物、豚内臓の炒め物、深海魚の頭の煮物、大量の餃子などを頂きました。料理方法が根本的に違うのかもしれないけど、中国の野菜炒めはやたらと美味しい。セロリも火は通ってるんだけどしゃきしゃきしてて甘い。美味。
張パパママは車で先に行ってもらい、張さんと二人で散歩がてら夜の瀋陽を歩いて帰宅。昼とはまた違う表情になって面白い街です。帰り際、カルフールに寄って就職の話とかをしつつブラブラ。お互い金融狙いっぽいので情報交換は有益。といってもそこまで踏み込んだ話じゃなくて、職業意識とかもっとブロードな話だったけど。ところで月収20万もらうと中国では大富豪になれるんじゃないかと思った。1万5000元。ちなみに現地の大卒初任給が2〜3000元だそうです。そりゃ日本人をカモにするわなぁと妙に納得。ちなみにこんだけ豪華な外食しても4人で200元くらい。腹を満たすだけなら毎食20元以内で余裕です。
帰宅後、張さんと撮った写真の整理。→風呂、就寝。