きょうさんしゅぎになります

就職間近だってのにホワイトカラーエグゼンプションだ、「一般社員を派遣社員に近づければいいじゃないか(by八代尚宏ICU教授)」だ、労働意欲をガリガリ削るニュースしか無いんですが。

ホワイトカラーエグゼンプション(ホワイトカラー労働時間規制適用免除制度)って、一応「労使合意の上」で「所轄の労働局に届出」が必要要件になりそうだから、そんなに濫用されるのかなぁ?という疑問はあったりします。どうなんだろう実際。いくら日本の労働組合太鼓持ち組合と呼ばれて久しいとはいえ、そこは戦う一線になるんじゃないかなぁ。
労働組合が無い会社はどうするのか知らないけど。

むしろ唖然としたのは後者のICUの教授兼、経済財政諮問会議の民間メンバーの発言なんだけど。非正規雇用正規雇用に上げるのは困難だから条件が良い方が悪い方に合わせなさい、と。一部では良質な労働力確保のために非正規雇用正規雇用に上げるという民間の流れがある(特にアパレルとかで顕著だけど)のに、いい感じにその流れを止めにかかるコイツは…。
曰く「既得権を持っている正規雇用者が非正規雇用者をダシにしている」ですってよ。格差是正をダシにして賃下げを考えたい大企業の代弁をしている人がよく言う。というか、非正規雇用をダシにすること自体を抑制するような方策を少しでも考えたのかと小一時間問い詰めたい
というか差を縮めるべき格差って他にも沢山ありますよね。とりあえず国会議員の年収(2000万超)を一般社員の平均年収(400万)くらいまで下げた方がいいとか。

ここら辺と関連して「いや、今は好調でも将来がわからないから賃上げしない!」って話は、日本の中核を現在担ってる人々に「バブルがバブリーにはじけた」というトラウマがかなり残ってるせいなんじゃないかとか思ったりします。はてさて、来年から自分の職場はどうなることやら。

これはあれだね、エグゼンプションも非正規雇用化も嫌だったら自立して社長にでもなりなさいってことだね。多分。