ダリダリダリ!アリーデヴェルチ!(いろいろ間違い

というわけで、異教徒の祝祭と何の絡みも無いのですが上野でやっていたダリ展に行きました。「私はダリ?」という、正直日本の広告業界の先行きを憂慮せざるを得ないキャッチコピーの、あれです。

で。
感想は、よりいい文章を残している人が沢山いるだろうということで、そちらに譲るとして。
自分が強く感じたのは「世の中、理解できることばかりではない」ということでした。

なにを今更、なんだけど、最近どうも「考えれば理解できる」とか「学べば理解できるようになる」とかそういう思考回路が強まっていたのです。

が。
うん、ダリは理解できないや。

絵画世界におけるシュルレアリスムが無意識を具象したり、それを抽象的なそのままに表現しようとするのを目指している時点で、現実に強く縛られている身に「理解」できるはずはなく。「あ、この絵の雰囲気は好き」とかいうレベルに留まるのでした。そして「まぁそれはそれでいっか」というコトも世の中にはあるよね、という至極アタリマエというか、なんか思考の先祖帰りを果たしたのでした。

好きな絵も嫌いな絵もありましたが、ほぼ時系列に並んでいたので作風や根底に流れる思想がどう変化していくかが見えて、そのことも面白かった。

晩年の作品に至っては、高校時代の美術の先生が「写実的な絵は飽きてくるから抽象表現に走るんだよ。あっはっは」と語りつつ白いキャンバスに正方形やら長方形やらを描いていたのを思い出しました。ピカソといい、そういう人は少なくないのね。

ダリ展、1月4日までだそうです。
アホみたいに人でごった返してるので、気分転換にするつもりが疲れて帰ってくること請け合いですが、一見の価値はあると思います。ちなみに開場直後に行ってもかなり大変な目に遭いました。2時間半後に出て来たら外には長蛇の列でした。入場まで35分待ちだとか。
なので学生さんは平日、開場直前に美術館前に行くこと推奨。

つねづね思うんですが、日本の美術館って軒並み小さい。こんな中途半端なサイズの建物をあちらこちらに濫立させるくらいなら、大英博物館やらスミソニアンやらに負けないくらいのサイズのをどーんと作って、1つにまとめちゃえばいいのに。そしたら管理コストも削減できるし、遊休地は有効利用に回せるし、来乗客もまとめて色々見ることが出来てお得。それで目玉となる常設展示を複数用意すれば一カ所に人が集中することも緩和できるのになぁ。ついでに言えば、国立の博物館・美術館は是非とも入場無料にして欲しいもの。政治家の給料減らしてそういうところに回せばいいのに。

話は全然違うのですが、卒論。

うん、構成が一応出来上がったと言っていいんじゃないかなぁ。
1年かけて50Pくらいレジュメを作ってきてたので、それらを再度読み直したりしていたのですが、半年くらい前の自分頑張ってるなぁと思った。ミリオンセラータイトルの調査やら、過去8年間のゲームソフト販売総本数における任天堂のシェアやら、データ処理系の仕事がかなり進んでいて有り難い。
というか50Pもレジュメがあれば、それを全部貼付けて卒論終わり!ってなりそうなもんなのに(字数も足りてるし)、それが出来ないのはイマイチ最後のゴールを見据えてやってこなかったから。ホント、話の材料になりそうな情報収集に終始してたんだなぁ…と己の未熟さを改めて思ったorz

あとは明日あたり、先生に「この話の展開で進めていいっすか?」って伺いを立てにいけるくらいにまとめないと…。

そんなもんだから、え?クリスマス?それ食べられるの?
メリー苦しみます。
てことで、ひとつ。

まぁ、苦しみますとかいいながら、しっかりとダリは観に行ったし、恵比寿ガーデンプレイスのシャンデリアも観に行ったし、師走最終土曜日で死ぬ程混んでるアメ横をぶらりとしたし、美味しいチーズは食べたし、結構お祭りは満喫している気もします。