コンビニ

更新をサボっている間に二度ほどまた行って来ました。やっぱりヒマ。時間当たり3000円も売り上げてないよなぁ。つまり4時間で、バイトを雇うのに3200円払って、売り上げが12000円未満。全ての商品の利益率が40%として、利益は4800円。光熱費と人件費をひいたら儲けなんてないんじゃなかろうか。…うーん、大丈夫かこの店?
人が来ない、仕事がないならないなりに、イロイロ仕事をみつけます。棚の配置とか前出しに知恵を絞ったり、埃を被った商品をふいてみたり、空きダンボールを潰してみたり、出せといわれていないけど出した方がよさそうな商品を陳列してみたり、「いらっしゃいませー」に「こんばんわー」を加えてみたり、客の雰囲気に応じてレシートを出したり出さなかったり。「余計なことするなー!」って言われるまではイロイロやってみようと思います。店長の奥さんも「うちは地域のコンビニだから一通りの対応以上のところは心意気でやって」って言ってたし。コンビニというとマニュアルでガチガチに固まってそうだから今まで敬遠してたけど、この職場は工夫をさせてくれるという点でアタリ。言われた仕事だけ淡々とやってたんじゃ客の少ない深夜にモチベなんてあがんねーっつーの。給料以外で残りもの貰うって恩もあるし、そりゃイロイロやったろうって気にもなります。
給料もらってるって以外に工夫をしようと思うのも、ここがモロに「地域のコンビニ」ってだからなんですけどね。昨日も常連さんっぽい人から「あらーライムサワーないの?このへんだとここしかないのよねー」って言われたり(店長に言っときますー)、「ギフトで国立っぽい商品ない?」って聞かれたり(国立ワインどーぞー。箱もありますよー)、「一升瓶包んで熨斗つけてもらえる?」とオーダーされたり(全くわからないので社長召還。流石酒屋、ちゃんとイロイロありました)。客商売も客とちゃんと接点があると面白いなぁと見直し。昔やってたマックとかラーメン屋では職場は楽しかったけど、売ってる相手の顔が見えなかったもんなー。ただ、やっぱり周囲の対抗店に押され気味なのも事実。客入りが明らかに少ないもんなー…。まぁそんな中でも店長は「利益あがんなくてもうちにしかない酒を目当てでやってくるお客さんもいるからね〜」なんて苦笑いしてますが。

あと少々気づいたこととか聞いたこと。

・伝統的な問屋制度は今もちゃんと残ってて、現在では酒類メーカーが希望小売価格を撤廃しそこで横並びだとはいえ、問屋の段階で卸す問屋の規模に応じてマージンをしっかり変えている。むしろそういう意味では不公平が増した。大手と零細じゃ数十円の差になるらしい。
・コンビニってのはただの小売業じゃないなぁと実感。小売としてしか見ないと本質を見落とします。
・POSを考えた人は凄い。いやマジで。コンセプトだけ知っててもこれの偉大さはわかりませんな。うちの店には多分ほとんど実装されていないんですが「○○の機能が欲しいな〜」と思います。特に欲しいのが賞味期限管理。危なそうな商品見て回るだけでも結構手間だし見落としもある。でも客との信頼関係を考えると見落としなんて言語道断なわけで、一番気を使ってる気がする。
・「ありがとうございます」ってのは多分、買ってくれたお礼じゃなくて挨拶。一連の購買行動が終わりましたよっていうシグナルだから言われない・言わないと違和感があるんだなぁと。