GDP

風邪をひこうがゼミはあります。
当ゼミにはゼミ三訓というのがありまして。

・風邪はひかない
・プリンターは壊れない
・遅刻しない
基本的に何があってもゼミは休まないものだし、全力でコミット。

まぁ、今日は見事に風邪をひいていたし、バスの遅れで遅刻もしたんですけど。発表者なのに…。
プリンターが壊れなかったのだけが幸いです。

で、まぁ卒論経過発表。

なんとかゴーサインを頂きました。
やることも決まったし、あとはコツコツやってくだけ。

ま、昨日必死に加工した有価証券報告書のデータに関しては
GDPデフレーターをかけていない
・連結決算の数字を使い忘れてる
という2点が指摘され見事にやり直しなんですが。
連結の数値も入力してたのにすっかり使うのを忘れてた…。

GDPデフレーターなんてデータ作ってる最中は考えもしなかったけど、確かにちゃんと研究という形で書かれている本には当たり前のように出てきます。

長期に渡るデータを扱う時に、「それ、物価の上昇とかマクロ要素なんじゃないの?」という基本的かつ致命的な突っ込みを回避するために、とりあえずやっとくものらしいです。別にGDPではなくても、消費者物価指数でもなんでもいいそうです。なんでGDPの上昇と物価の上昇が比例するのか難しいことは知りませんが、ともかくそういうものだそうです。

1980年にコーラが60円で、このときのGDPを100とすると
1990年にコーラが100円でGDPが150になっていたら、物価に対応した理論値価格は90円
2000年に120円となっていても、GDPが160にしかなっていなかったら理論値価格は96円

ともかくそんな感じで考えるらしいですよ。

そんなに手間がかかるわけじゃないだろうけど、めんどくさ…。

でも確かに、以前ちらっと書いた三品先生の「経営戦略を問い直す」なんかでは「総体としてみたとき、日本の企業は売り上げが伸びて成長しているように見えるものの、それは物価上昇によるものでしかない」と喝破されています。表面的事実からの真実の検証、を行う意味では不可欠なんでしょう。

よくよく考えるとうちのゼミでこんな長期スパンの企業一代記ものをやろうとしてるのが自分だけだから、今更になってこんな基本的な事項が確認されているのですが。あれー、一応経営史のゼミなんだけどなぁ…。